演劇最強論-ing

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Q『毛美子不毛話(けみこふもうわ)』(12/16~)

公演情報

2016.12.13


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2016年 文芸誌「すばる」に処女小説を発表した市原佐都子が、およそ1年ぶりに演劇公演を行います。

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振り返ると、毛美子は口に靴下を咥えその他様々な衣類をでたらめに身に纏い 捨てきれないゴミカスを身体中に付け全くさっぱりしない姿で清々しい顔して 声高らかに叫んでいた。頭の中であの洗脳歌「路地裏のチャイニーズ」が流れている。 毛美子は出会った頃と相変わらずあの歌のように安いヒールのパンプスで靴擦れし 踵から血を流すことを繰り返している。怒りや性欲はすぐ燃え上がってはすぐ冷めて、 遠くのロハスはソーラーで常にじんわり温まっているというのにと、 きっとどこかの出会ったこともない人たちのことが思われてくるのだった…

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作:市原佐都子
出演:武谷公雄、永山由里恵

■日程:2016/12/16[金]~12/19[月]
■会場:東京・新宿眼科画廊 スペース地下
■料金:
予約2500円、当日3000円

Q

市原佐都子が劇作・演出を担うソロユニット。2011年より始動。モノローグを基調に生きることの不条理さ・混迷する世界で輝く人間の生命力を女性の視点で語る。俳優の身体に重きを置く演出ながら、言葉による表現・リズム感を重視した作風が特徴。人間の行動を動物を観察するかのような目線で捉え再構築した作品からは、命の力強さ躍動感を直接浴び るように感じることができる。2011年、戯曲『虫』で第11回AAF戯曲賞受賞。2017年、『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補。2020年、『バッコスの信女 – ホルスタインの雌』で第64回岸田國士戯曲賞受賞。 ★公式サイトはこちら★