KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。」(8/27~)
公演情報・チケット販売
2021.07.2
湊町に、荒狗(アウトロー)たちの挽歌(さけび)が響く―― 「三人吉三」に想を得た、ハードボイルド現代劇!
今年度より導入されたシーズン制、一年目のテーマは「冒」。
シーズンの幕開けを飾るのは、作・野木萌葱×演出・シライケイタによる
歌舞伎の人気演目「三人吉三」をモチーフにしたハードボイルド現代劇。
2021年4月1日よりKAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督に就任した長塚圭史は、今年度からシーズン制を導入することを発表しました。2021年8月~2022年2月までのシーズン一年目は、テーマを「冒(ぼう)」に決定。テーマにそった企画がプログラムされ、“飛び出す、はみ出す、突き進む”さまざまな作品が劇場を彩ります。
シーズン「冒」の始まりを告げる第一作目「湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。」(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび〜しんそう、さんにんきちさ。)は、湊町を舞台に繰り広げられる、歌舞伎でおなじみの「三人吉三」をモチーフにした現代劇です。
河竹黙阿弥による七五調のリズム感あふれる文体、悪事を重ねながら生きるアウトローの主人公、因果応報が生み出すドラマティックな展開といった歌舞伎の魅力が詰まった人気演目を、現代に置き換えた任侠版「三人吉三」として書き下ろすのは、野木萌葱。東京裁判、大逆事件、グリコ森永事件などの歴史や史実を題材にした脚本でこれまでも高い評価を受けている野木が、「三人吉三」の世界観をどう現代に蘇らせるのか注目です。
演出は、蜷川幸雄演出の舞台で俳優としてデビューしたのち、2010年劇団温泉ドラゴンの立ち上げに参加し、脚本家・演出家として活躍の幅を広げているシライケイタ。2017年には読売演劇大賞杉村春子賞を受賞するなど、その手腕は高く評価されています。
注目の脚本家と演出家による待望の初タッグとなる本作に、個性あふれる魅力的なキャストが集結しました。
歌舞伎版「三人吉三」で和尚吉三にあたる役を、舞台のみならず近年では映画やドラマでも圧倒的な存在感を示している玉城裕規、お嬢吉三にあたる役を、若手実力派として多方面での活躍を見せる岡本玲、お坊吉三にあたる役を、話題の映画やドラマに数多く出演してその個性が光る森優作が演じます。彼らの親や取り巻く周囲の人々として、渡辺哲、山本亨、ラサール石井、村岡希美、大久保鷹、若杉宏二ら実力派俳優が出演し、ドラマを盛り上げていきます。
「三人吉三」同様、今作においても世の中からはみ出た悪党たちの葛藤や悲哀がにじむ、人間味あふれる物語が展開します。アウトローたちが湊町を舞台に運命に翻弄される任侠現代劇が、このカンパニーによってどのように立ち上がるのか、ぜひご期待ください。
【歌舞伎作品「三人吉三」(さんにんきちさ)とは】
河竹黙阿弥作。『三人吉三廓初買(くるわのはつがい)』として1860年初演されたのち、『三人吉三巴白浪(ともえのしらなみ)』と題名を変え、人気狂言となり現在でも上演されている。和尚吉三、お坊吉三、お嬢吉三という三人が節分の夜に出会い、因果に巻き込まれていく物語。江戸の市井の人々の暮らしの中にあるドラマを描いた世話物(せわもの)を代表する演目のひとつ。盗まれた名刀庚申丸と百両をめぐって、次々と糸がからまるように3人を引き寄せていきます。
悪事を重ねながら生きるアウトローを主人公とした作品は「白浪物(しらなみもの)」と呼ばれ、昔も今も観るものの心をつかみます。
作:野木萌葱
演出:シライケイタ
出演:玉城裕規、岡本玲、森優作/渡辺哲、山本亨、ラサール石井
村岡希美、大久保鷹、筑波竜一、伊藤公一、那須凜、若杉宏二
■日程:2021/8/27[金]~9/12[日]
■会場:神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
■料金:一般:6,800円、U24チケット(24歳以下):3,400円、 高校生以下割引:1,000円、シルバー割引(満65歳以上):6,300円
※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・WEBにて7月11日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)。
※車椅子でご来場の方は事前にチケットかながわにお問い合わせください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※営利目的の転売禁止。
※感染拡大防止のため、当面は間隔を空けた座席配置にて販売いたしますが、状況により追加席を発売する場合がございます。予めご了承の程何卒よろしくお願いいたします。
「演劇最強論-ing」でもチケット取扱!
演劇最強論-ing先行(先着):2021/7/3[土]10:00~7/9[金]18:00
一般発売:2021/7/11[日]10:00~
チケットのお申込は下記ボタンから。