演劇最強論-ing

徳永京子&藤原ちから×ローソンチケットがお届けする小劇場応援サイト

第62回岸田國士戯曲賞・最終候補作品

特集

2018.02.16


第62回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の最終候補作をご紹介。
選考委員は、岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、宮沢章夫の6名。(五十音順、敬称略)
選考は、2018年2月16日[金]17時~。
*期間限定(2/16[金]まで)で最終候補作品が公開されています! >>こちらから


>> 第62回岸田國士戯曲賞・受賞作品は こちらから
>> 徳永京子・藤原ちからによる第62回岸田賞、勝手に大予想!~外野席から副音声はこちらから



▼第62回岸田國士戯曲賞 最終候補作

糸井幸之介 『瞬間光年』(上演台本)

糸井 幸之介(イトイ ユキノスケ)
1977年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部演劇学科中退。
FUKAIPRODUCE羽衣 劇作家・演出家・音楽家。


■あらすじ
リサイクルショップで買った椅子で妄想にふける男、幸福でない恋愛や父親の病気の願掛けに毎日100km泳ぐ主婦、親友との待ち合わせ場所がわからなくなった青年など、ゴールがわからなくなった人々が、水や空気など見えないものに助けられ、自分だけの宇宙に飛んでいく。

■上演記録
FUKAIPRODUCE羽衣『瞬間光年』
作・演出・音楽:糸井幸之介
出演:深井順子、日髙啓介、キムユス、岡本陽介、浅川千絵(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)
幸田尚子、石川朝日、飯田一期
2017/8/18[金]~9/5[火] 東京:こまばアゴラ劇場
2017/9/14[木]・15[金] 宮崎:メディキット県民文化センター イベントホール

kei

神里雄大『バルパライソの長い坂をくだる話』(上演台本)

神里 雄大(カミサト ユウダイ)
1982年生まれ。ペルー共和国リマ市出身。早稲田大学第一文学部総合人文学科文芸専修卒業。
岡崎藝術座 主宰、作家、演出家。


■あらすじ
一年のアルゼンチン滞在や、小笠原諸島や沖縄をめぐる作家自身の旅で得られた話をベースに、詩的な言葉が組み立てられている。ベースにあるのは父を喪失した子と母の物語だが、基本的には長いモノローグによって構成される。初演はアルゼンチンの俳優によってスペイン語で上演された。

■上演記録
岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』
作・演出:神里雄大
出演:マルティン・チラ、マルティン・ピロヤンスキー、マリーナ・サルミエント、エドゥアルド・フクシマ
2017/11/3[金・祝]~5[日] 京都:京都芸術センター 講堂

kei

サリngROCK『少年はニワトリと夢を見る』(上演台本)

サリngROCK(サリングロック)
1980年生まれ。大阪府出身。関西学院大学文学部哲学科卒業。
突劇金魚 主宰、劇作家、演出家、俳優。


■あらすじ
二人芝居。幼馴染である村上くんとユキオは、共に小説を書いてきた。しかし村上くんはどうやら特殊な場所にいる。やがてその場所が刑務所らしい、とわかってくる。彼はそこで壁のしみや死神と対話をしている。いっぽうで、様々な人生の変化を経験しているユキオ。ふたりのあいだのギャップはどんどん大きくなり……。

■上演記録
突劇金魚『少年はニワトリと夢を見る』
作・演出:サリngROCK
出演:山田まさゆき(突劇金魚)、大塚宣幸(大阪バンガー帝国)、竹内宏樹(空間悠々劇的)
2017/10/13 [金] ~ 2017/12/30 [土]  大阪:突劇金魚アトリエ

kei

西尾佳織『ヨブ呼んでるよ』(『紙背』創刊号[二〇一七年五月]初出)

西尾 佳織(ニシオ カオリ)
1985年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻芸術環境創造科修士課程修了。
鳥公園 主宰、劇作家、演出家。
(写真撮影:塚田史子)


■あらすじ
実生活が破綻している希帆。心配する兄・金田に詰られても、まともに言葉を言い返すことができない。夢の中では、たかをちゃんと名乗るオジサンに会っていて、そこでは流暢に喋ることができる。しかし現実はどんどん悲惨に……。聖書のヨブ記を引用しながら、「語る言葉を持たない者の言葉」を探す作品。

■上演記録
鳥公園『ヨブ呼んでるよ』
作・演出:西尾佳織
出演:武井翔子(鳥公園)、浅井浩介、黒岩三佳(キリンバズウカ)、鳥島明(はえぎわ)、山科圭太
2017/3/1[水]~5[日] 京都:アトリエ劇研
2017/3/16[木]~22[水] 東京:こまばアゴラ劇場

kei

福原充則『あたらしいエクスプロージョン』(上演台本)

福原 充則(フクハラ ミツノリ)
1975年生まれ。神奈川県出身。東京工芸大学芸術学部映像学科卒業。
ピチチ5 主宰、劇作家、演出家。ベッド&メイキングス 劇作家、演出家。


■あらすじ
日本映画で最初にキスシーンを撮った人々の史実をもとに、第2次大戦で多くのスタッフと俳優が戦死し、機材もスタジオも焼かれたた東京で、どうしても映画を撮りたいと集まった男たちを描く。GHQの検閲、自分に才能はあるのかという不安と戦う彼らの奮闘の日々とは

■上演記録
ベッド&メイキングス『あたらしいエクスプロージョン』
作・演出:福原充則
出演: 八嶋智人、川島海荷、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一郎、山本亨
2017/3/3[金] ~ 21[火] 東京:浅草九劇

kei

松村翔子『こしらえる』(上演台本)

松村 翔子(マツムラ ショウコ)
1984年生まれ。神奈川県出身。神奈川大学経済学部中退。
モメラス 主宰、劇作家、演出家。


■あらすじ
レストランから失踪したらしい夏目(N?)。腕のいいパティシエだが、女癖が悪かったようで、残された人たちは口々に噂をしている。シェフの磯辺は、アルバイトであるウェイトレスの内山と不倫をしていた。内山は、ある日、磯辺の妻である幸枝に呼び出される。責められるのかと思いきや、幸枝の要求は違っていた。いなくなった猫・ノラ(N?)になってくれませんか?……奇妙なペット生活が始まる。

■上演記録
無隣館若手自主企画vol.21 松村企画『こしらえる』
作・演出:松村翔子
出演:海津忠 島田桃依(以上、青年団)岩井由紀子 南波圭 横田僚平 吉田庸(以上、無隣館)
井神沙恵 黒川武彦(以上、モメラス)山縣太一
2017/2/22[水] ~26[日] 神奈川:STスポット

kei

山田由梨『フィクション・シティー』(上演台本)

山田 由梨(ヤマダ ユリ)
1992年生まれ。東京都出身。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。
贅沢貧乏 主宰、劇作家、演出家、俳優。
(写真撮影:Kengo Kawatsura)


■あらすじ
自分の体験を書いたデビュー作と2作目はヒットしたが、その後は売れる小説が書けない作家。その妻は高級オーガニック食材店で働いているが、高くて自分では買えない。作家のインターン募集でやって来た若い女性は、彼の小説を読んだことがない。人々のちぐはぐな日々は積み重なり……。

■上演記録
贅沢貧乏『フィクション・シティー』
作・演出・出演:山田由梨
出演:田島ゆみか、大竹このみ、神崎れな、猪俣三四郎、和田瑠子、野口卓磨、森準人、猪瀬青史、山田由梨
2017/9/28[木]~10/1[日] 東京:東京芸術劇場シアターイースト

kei

山本卓卓『その夜と友達』(上演台本)

山本 卓卓(ヤマモト スグル)
1987年生まれ。山梨県出身。桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。
範宙遊泳 主宰、劇作家、演出家。
(写真撮影:雨宮透貴)


■あらすじ
ひとりの男が大学時代の親友について語り出す。15年前に出会った彼は夜という名で、やがて男の彼女も交えて会うようになる。絶交状態になっていた夜の名前を久々に聞いたのは、公園で子どもにペニス型の造花を配っていた男の尿から大麻が検出されたというニュースだった。

■上演記録
範宙遊泳『その夜と友達』
作・演出:山本卓卓
出演:大橋一輝、武谷公雄、名児耶ゆり
2017/8/3[木]~13[日] 神奈川:STスポット



前回の岸田國士戯曲賞もおさらいしましょう!
>> 第61回岸田國士戯曲賞 受賞作品は こちらから
>> 徳永京子・藤原ちからの対談による“第61回 岸田賞、勝手に大予想!~外野席から副音声”はこちらから


演劇最強論枠+α

演劇最強論枠+αは、『最強論枠』の40劇団以外の公演情報や、枠にとらわれない記事をこちらでご紹介します。