dracom祭典『空腹者の弁』(6/9~)
公演情報
2017.06.8
大阪を代表する小劇場のひとつ、ウイングフィールドの25周年を、同じく25周年のdracomが勝手に記念する演劇公演。
ウイングフィールドは劇場になる前、オーナーの福本年雄さんが生活されていたお住まいでした。
ということで今回はなんと、元の間取りに戻します!
1997年の衝撃の初演、そして2度の再演も観客を困惑&苦笑地獄に陥れ、数々の伝説を残した迷作!
せっかく頑張って積み上げてきた25年の歴史が今、台無しになる!!
* * *
しかしよくよく考えてみれば、dracomにとって
純粋にコメディーと呼べるものはこれだけだ。
1997年の初演時は、あまりにものわけのわからなさにお客さんが途中で帰ってしまったりした。
次の瞬間にどんなフレーズが飛び出すか予測できない声の羅列としてのテキスト。役名はない。
稽古場で出演俳優がサイコロを振り、出た目の大きい人から順番に1行ずつあてがわれた。
そんなデタラメにも果敢に挑み、会話を成立させ、人間模様を生み出すのは俳優の悲しい性である。
俳優の美しさというものがあるとするならこのことではないかと、これを上演する度に思う。
ウイングフィールドでしか上演したことがないこの作品は、空間の使い方でもいつも話題になった。
今回はウイングフィールド代表の福本年雄さんがかつて暮らしていたときの間取りを再現する。
俳優は演技を笑い、劇団は演劇を、台詞は言葉を笑い、
観客も創り手もよくわからないまま笑う。
『空腹者の弁』は世界を自嘲させる行為なのだから、
もうとにかくみんな一緒に笑うしかない!
dracom リーダー 筒井潤
作・演出:筒井潤
出演:鎌田菜都実、筒井潤、村山裕希 <以上、dracomメンバー>、
稲葉俊(劇団走馬灯)、大石英史、松田早穂 <以上、dracom登録メンバー>、
いぬい(がっかりアバター)、進信也(べろべろガンキュウ女)、電電虫子(劇団冷凍うさぎ)、橋本健司(桃園会)
■日程・会場:
2017/6/9[金]19:30、10[土]13:30/17:30☆、11[日]11:30/15:30 大阪・ウイングフィールド
※☆の回はポストパフォーマンス・トークあり。[ゲスト]福本年雄(ウイングフィールド代表)
■料金:
日時指定・全席自由
一般 予約2500円、当日3000円
学生 予約1000円、当日1500円(要学生証)
※注意……上演中の移動をお願いするかもしれません。またお足元が危険な場合もございます。ハイヒールやサンダルはお控えください。
◎『空腹者の弁』の作り方(オリジナルテキスト公開中!) >> コチラ