演劇最強論-ing

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地点『汝、気にすることなかれ』(8/2~)

公演情報・チケット販売

2018.06.18




観衆に自らの肉を投げつけながら大女優の語る演技論・俳優論。
白雪姫と狩人、ふたりが語り合う噛み合わない真・善・美。
作家自身の父親像が投影された〈さすらい人〉による国家論。
一度聞いたら癖になるイェリネクの長広舌とひねくれたユーモアを、どうぞ!


『光のない。』(2012年)、『スポーツ劇』(2016年)に続く地点によるイェリネク第三弾。チョコレートケーキから始まり、グラニースミス(青リンゴの一種)、レバーケーゼ(ドイツ風ミートローフ)と多種多様な固有名詞が散りばめられ、何が何の暗喩であるかもはやわからないほどの膨大なイメージが詰め込まれているのはいつものこと。雑多なイメージの向こう側に確かに存在する「権力」や「国家」、「キリスト」といった大きな力について思考し続ける強さもイェリネクならでは。けれどもこの作品ではタイトルがなんと言っても最大の破壊力をもって笑いを誘います。すなわち「ま、いいか」! 未体験の方に堪能していただきたいイェリネクの魅力、ぜひ!

作:エルフリーデ・イェリネク
翻訳:谷川道子
演出:三浦基
音楽監督:三輪眞弘
出演:安部聡子 石田大 小河原康二 窪田史恵 小林洋平

■日程:2018年8月2日(水)〜5日(土)
■会場:京都・アンダースロー(京都市左京区北白川久保田町21地下)地図はこちら
■料金:一般3,000円 学生2,000円
※開場は開演の30分前 上演時間:約70分


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地点

 多様なテクストを用いて、言葉や身体、光・音、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出業に専念するスタイルが独特。  2005年、東京から京都へ移転。2006年に『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。2007年より<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、第三作『桜の園』では代表の三浦基が文化庁芸術祭新人賞を受賞した。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品を成功させるなど、海外公演も行う。2013年、本拠地京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。(法人名:合同会社地点) ★公式サイトはこちら★