演劇最強論-ing

徳永京子&藤原ちから×ローソンチケットがお届けする小劇場応援サイト

地点『ファッツァー』(12/21~)

公演情報

2017.12.20


過去の上演より


機関銃と戦車の登場で大量殺戮が可能になった第一次世界大戦中。
塹壕から逃げ出した脱走兵ファッツァーは仲間たちと地下室に潜伏し、
革命が起こって戦争が終わるのを待つ。
しかし、結末に待つのは団結の失敗と死ーー。


2016年夏には、ファッツァーとその仲間の脱走兵たちが潜伏したという、ルール河畔のミュールハイムで行われる演劇祭に“里帰り”した『ファッツァー』。徹底したテキストの換骨奪胎により言葉を剥き出しにし、音楽によってさらに意味を分断させる手法は「異化の異化」と評され、「ブレヒト自らの上演不可能という言葉を反証した」と絶賛されました。

ライブハウス「外」をアンダースローのご近所にオープンし、京都のロックバンドとしてますます精力的に活動する空間現代。『ファッツァー』は彼らとの出会いの作品でもあります。本番の度に発見があるから、初演から4年を経てなお上演し続けたいレパートリー。クリスマスに、ぜひ。

作:ベルトルト・ブレヒト
翻訳:津崎正行 
演出:三浦基
音楽:空間現代
出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、河野早紀、小林洋平

■日程:2017/12/21[木]~12/24[日]
■会場:京都・アンダースロー
■料金:2000円
■上演時間:約65分

過去の上演より


Photo: Hisaki Matsumoto

地点

 多様なテクストを用いて、言葉や身体、光・音、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を生み出すために活動している。劇作家が演出を兼ねることが多い日本の現代演劇において、演出家が演出業に専念するスタイルが独特。  2005年、東京から京都へ移転。2006年に『るつぼ』でカイロ国際実験演劇祭ベスト・セノグラフィー賞を受賞。2007年より<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、第三作『桜の園』では代表の三浦基が文化庁芸術祭新人賞を受賞した。チェーホフ2本立て作品をモスクワ・メイエルホリドセンターで上演、また、2012年にはロンドン・グローブ座からの招聘で初のシェイクスピア作品を成功させるなど、海外公演も行う。2013年、本拠地京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。(法人名:合同会社地点) ★公式サイトはこちら★