地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)(11/21~)
公演情報
2015.10.28
☆フェスティバル/トーキョー15 プログラム
ネバーランド=ウトヤ島。ユートピアと殺戮の島をつなぐ、魂の詩(モノローグ)
性、暴力、狂気などをモチーフに、人間の魂の暗部を探求し、詩的な表現へと昇華させる鬼才アンジェリカ・リデル。過激で美しいその舞台は、アヴィニョン演劇祭を始め、ヨーロッパ各地の主要フェスティバル、劇場で上演され、多くの観客に衝撃を与えている。
今回が日本初演となる本作の主人公は『ピーターパン』のヒロイン、ウェンディ。ネバーランドと多くの若者が死んだ銃乱射事件(2011年)の現場ウトヤ島、年老いた男女が路上でワルツを踊る上海――3つの場所をめぐりつつ描かれるのは、少女でありながらピーターパンの「母親」を演じ続ける彼女の混乱と孤独だ。若さが失われる恐怖、母性神話への憎悪……それらはやがて、リデル自身が演じるウェンディの怒濤のモノローグとなり、客席を圧倒する。時に激しく、時に噛み締めるように、止めどなく吐き出される言葉の先に、私たちは何を見出すだろう。
作・演出・美術・衣裳:アンジェリカ・リデル
出演:ファビアン・アウグスト・ゴメス・ボオルケス、シエ・グイニュー、ロラ・ヒメネス、ジェニー・カーツ、アンジェリカ・リデル、シンド・プチェ、ジャン・チーウェン、マキシム・トロウセット、イエ・サイトー、フェイス(室内楽アンサンブル)、ドン・ウー・シュエイン(中国琵琶)
■日程・会場:11/21[土]18:00、22[日]18:00★、23[月祝]14:00 東京芸術劇場 プレイハウス
★=17:10~17:40、会場にてプレ・パフォーマンストークあり 田尻陽一(関西外国語大学名誉教授)× 横堀応彦(ドラマトゥルク、F/T15ディレクターズコミッティ)※開催日のチケットをお持ちの方のみ入場可
■料金:全席指定 5,500円(当日+500円)
■上演時間:2時間40分(休憩なし・予定)
■上演言語:スペイン語(一部英語・北京語・ノルウェイ語・フランス語)、日本語・英語字幕あり
フェスティバル/トーキョー公式サイト