演劇最強論-ing

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劇団子供鉅人『重力の光』(12/3~)

公演情報

2015.10.6


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一年前に考えた前タイトル「ヒッチハイク!!!」は松尾芭蕉を主人公にしたチャンバラ公演の予定だった。
「旅から旅へのヒッチハイク(俳句)生活!」というコンセプトに当時の私の脳は大いにはしゃいだが、
「10周年なのに松尾芭蕉ってシブすぎないか・・・・」という考えが頭をもたげ始め、
「俳句なんて作ったことないよ・・・・」という怯えがわき上がり、
「10周年なのに自分たちのことを書かないっておかしくないか?」という想いに至った。 これを心変わりというか、心の成長というかはご想像にお任せするが、一年前というのは、ちょうど大阪から東京に劇団ごと引っ越した頃で、そこから僕らを取り巻く環境はガラリとかわり、心境も変化した。

僕の好奇心は劇団が直面している新鮮な「今」に吸い寄せられていったのだ。
僕はどうしても「今」を書きたくなった。
10周年を経て、これから新しく始めるために、今の僕らの姿を作品にとどめたかった。
だから、迷惑を承知でタイトルを変更して、内容を再び練り直すことにした。

新しいタイトルは「重力の光」。 僕らの生活には重力が必要で、宇宙空間では受精卵が育たなかったりする。
物理学が神話であった頃、重力は「愛」という言葉で説明されていた。
この物語の主人公・光は、「祖父の臨終に現れた天使を、悲しみに狂った父親が犯して」生まれた。
天使に重力は関係ない。光に質量はない。
けれど、愛のない日々に、神も天使も人間もきっと耐えられない。

代表 益山貴司

作・演出:益山貴司
出演:益山寛司、キキ花香、影山徹、億なつき、山西竜矢、ミネユキ、益山U☆G、益山貴司(以上、劇団子供鉅人)
石田剛太(ヨーロッパ企画)、篠崎大悟(ロロ)、呉城久美(悪い芝居)
うらじぬの、古野陽太、佐藤ばびぶべ、長友郁真、阿部未知、豊澤知子、柿の葉なら、地道元春、南館優雄斗、鴇田直也

■日程・会場:2015/12/3[木]~7[月] 大阪・近鉄アート館 全7回公演
2016/1/13[水]~19[火] 東京・駅前劇場 全9回公演
■料金:未定

劇団子供鉅人

2005年、代表の益山貴司、寛司兄弟を中心に結成。「子供鉅人」とは、「子供のようで鉅人、鉅人のようで子供」の略。音楽劇や会話劇など、いくつかの方法論を駆使し、世界に埋没している「物語」を発掘するフリースタイル演劇集団。路地奥のふる長屋を根城にし、演劇のダイナミズムに添いながら夢や恐怖をモチーフに、奔放に広がる幻視的イメージを舞台空間へ自由自在に紡ぎ上げる。また、いわゆる演劇畑に根を生やしている劇団とは異なり、劇場のみならずカフェ、ギャラリー、ライブハウスなどで上演、共演したりとボーダーレスな活動を通して、無節操に演劇の可能性を喰い散らかしている。 ★公式サイトはこちら★